本日、今年初めての釣りです。
最高に、嬉しい。
 午前10時に大きな大きな3食分くらいのお弁当と3リットル分のお茶と餌のサンマの切り身と去年の刺しアミを持って、いざ 出発。
道は、節約のために下の道路を走って行ったけれど午後2時ごろには、到着。
着く寸前に峠の上から海が見えた時、夏の海はビーズのように青くキラキラ輝き吸い込まれそうなほど美しかった。一年ぶりに見ると体が震えました。 なんで、この傍に住んでえへんねやろぅ。
駐車場のおっちゃんじちゃんは、真っ黒に日焼けしてガタガタの歯で  久しぶりやなぁ  と、言ってくれましたが、ほんまに覚えてんのかいなぁ。  まぁ、気分は良く善いさいさきですわ。
 夏の午後2時はさすがに無茶苦茶暑く、釣り人はまばらでした。どんなに暑くても人が少ないのは、とても嬉しい。しかも、何時もの場所を十分に確保できたのは ほんまに満足満足
さっそく,リールなしの6.3mののべ竿の浮き釣りでサシアミを付けて釣りだすが小さなオセンかフグばかり。せめて、子アジかウリボウでも来ないかなあと思えども来ず。
隣で、サビキ釣りをしていた老夫婦が見かねて子アジとウリボウを生きたままでくれたのでさっそく呑ませをする事にして釣り始めると、グゥグゥと入るので合わせてゆっくり上げてくるとなんと小さなイカがアジにへばり付いているではありませんか。ありゃ、と思っている間に子アジを上手に針から外して抱きついたまま海の中に消えてゆきました。その次のウリボウも同じ目にあいました。
老夫婦さん楽しみの元をいただいて有難うございました。
 隣に来たのが誰かと思えば、たまに会う方が子供の夏休なのでお子さんを2人連れてこられました。暫く、話をしていましたが子供達に仕掛けの準備をせがまれてにこにこしていました。その後も糸が絡んだの何かに引っかかったので、てんやわんやして自分は全く釣りが出来ないと嬉しそうに嘆いていました。
子供を連れて来ると何処も同じです。
 そうこうしているうちに夕方のよい何時もの夏の夕焼けが出てきたので、そろそろ本命のタチウオ釣りの準備にかかり始めると周りの人達も さあ、頑張るぞ と、ばかりに気合を入れていました。
いよいよ、第一投目、8ヶ月ぶり 乾電池2個入りの電気浮きは飛ぶ飛ぶ、それを見ていた子連れの方が 相変わらず、よう飛ばすなぁ と感心していました。 自分でも満足満足、幸先がいいぞ。
子ずれの方もタチウオ釣りがとても好きなのですが、今日は子供を連れているので 頑張ってください と、爽やかに言われて寂しそうに 子供達は連れた魚におおはしゃぎで帰っていかれました。
老夫婦も子連れの方もゴミを持ち帰り、釣り場を気持ちのいいほど綺麗に水で流してゆかれました。これが、普通のマナーなのですが近頃はだんだんと少なくなって来ました。
 7時ごろに一匹釣り上げました。 この感触、生きててよかった と言うおおげさな喜びです。後、10時ごろに三匹、12時ごろに二匹釣り上げ夜中の2時ごろに一匹ばらしてしまいました。 不覚!!
午前3時ごろに帰る用意をしていると今来た人が何処かで聞いたことのある声で、 もう帰るん、今日はどうや! と、聞いてきたのでお互い良く見ると夜中だけにここでよく会う人でした。お互い久しぶりの挨拶。六匹釣ったと話すと、 さすがやな、みんな聞いてみると一、二匹やで、上手いもんや。しかし、珍しいな あんた、何時も三匹くらいでやめるんちゃううん? よう憶えてはるわ。 今日は、今年初めての釣り しかも、タチウオ釣り。なんせ、初物なので両隣に二匹ずつ配らんとあきまへん。 と、言うと。  そら初物やと喜びはるわ。しょっちゅうやと嫌がられるけれど。今から頑張るけど、君も気お付けて帰りや。
おおきに、またそのうち。
午前3時すぎに、気持ちよく帰路につき午前5時半ころ家に着きました。

二匹ずつ両隣にさしあげ、お刺身とほんのちょっとあぶって頂きました。
感謝、かんしゃ。

2004年8月25日

タチウオ  70cmから80cm

廣内俊之 陶房

廣内俊之 商店

和歌山県 田ノ浦一文字